2017年9月27日水曜日

16km走:1時間41分29秒:昨日「105セント」が今日は「135セント」というガソリン値段

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  曇天模様、まったく陽射しの気配はなく、もしかしたら雨がふるかも、といった状況。
 その分走りやすいが。
 風もほぼない。
 でも体に切れがなく、足も動かない。
 タイムを期待できそうにない雰囲気である。
 そんなことに気をとられていたら、1kmの計時をとるのを忘れてしまった。
 おそらく6分30秒くらいだろう。
 このままいくと16kmだと身体の調子の悪い時は悪いのであるから1時間45分を超えるか。

 2キロ半を過ぎたとき、それでも反抗心は盛り上がるものである。
 無理やりに足を速めたら、体もついでに軽くなった。
 ゆっくり走ってきたので、体も慣れてきたのだろう、速いという対応についていかれるようになったのではないかと思う。
 ただ、体の様子より速く足を動かすことになってしまったので、バランスを失っており、つまずき転んでしまうのではないかと逆に心配になる。
 じっと地面を見つめて、危うい場所は嫌うように走ることにする。
 5km「31分46秒」は入りの様子からすると上出来である。

 このまま10kmまで緩めずに走ることにする。
 うまくいった。
 
 12km過ぎにパラパラと雨が降ってきた。
 北の折り返し直前なので、回って帰るしかない。
 降られたら降られたである。
 どんどん降ってくるかなと思ったら、15km手前ではやんでしまった。
 10kmを越えるといつものように足は鈍る。
 このままいくと終盤の5kmは32分を切れない。
 スタートした時は今日はダメだろうとあきらめが先に立ったが、こうなると是非とも32分を切りたくなる。
 無理を承知で足を動かす。
 タイムぎりぎりだと思うので、どうしても無理して無理して走ってしまう。
 「31分58秒」、まさにほんの僅かで31分台で収まった。
 少々無理のしすぎのように思えるが。
 
 そのせいかラストの1kmは少々疲れ気味。
 しかたがない。

 トータルでは「1時間41分29秒」である。
 前回の風の中よりいいのは当たり前だが、何とか今日も走れたという気分である。



【 9月29日 16km 1時間41分29秒 キロ6分21秒
1km     -:--
5km    31:46      31:46
10km    31:23    1:03:09
15km    31:58    1:35:07
16km     6:22     1:41:29

【 9月20日 16km 1時間42分02秒 キロ6分23秒
1km     6:25
5km    32:41      32:41
10km    30:48    1:03:29
15km    31:53    1:35:22
16km     6:40     1:42:02

 帰ってきてすぐに血圧を測るのだが、今日は「97」であった。
 いつもは「100台」である。
 前に100を切ったのは5月のことで、4ケ月ぶりになる。
 またしばらくしたらお尻の筋肉に痛みが出てきた。
 この場所での筋肉の痛みはこれも3回目からはもう出てこない痛みである。
 毎週走っているのにそれが出たということは最後の走りは相当ガンバッたということになる。
 ちなみに前回は痛みも疲れも発症することはなかった。


話は変わるが相変わらずガソリン値段の上下が激しい。
 ゴールドコーストで一番安いガソリンスタンドは『united24』というスタンドである。
 昨日、他のスタンドが「134セント」のときここは「105セント」であった、

 早速入れてしまった。
 22リッターほどなので6ドル以上得したことになる。
 このスタンド前の信号を曲がってランニングから帰ってくるので、今朝見たら「135」になっていた。
 やはり!
 でも一晩で30セントも上がった。
 日本風にいうと、「105円のガソリンが夜が明けたら135円になっていた」ということである。
 とんでもない話になる。
 一晩で3割アップとはちょっと信じがたいが、実際そうである。
 道沿いの他のスタンドはなんと「147セント」である。
 もうじき「150」になる。

 オーストラリアのエネルギー資源は石炭である。
 何しろ世界で最も良質の石炭の産地なのである。
 そしてこの石炭が無尽蔵だというから驚きである。
 さらにはまるで費用をかけずに露天掘りで採掘できるのである。
 つまり、地面をショベルカーでザクッツとやればそれが石炭だということになる。
 とんでもない国である。
 原子力発電は実験用サイロがあるだけで。
 タスマニアは水力発電で十分賄えるという。
 加えて天然ガスはこれも国内で採掘でき、日本にも輸出しているという案配である。
 エネルギー資源にさらさら心配はない、というありがたい国なわけである。
 石油は国内ではわずかしか採れないが、東チモールに採掘権をもっていてここから流れてくるのだが、いまこれが両国の紛争になっている。
 この国はエネルギー資源に事欠かないので、石油は日本のように5ケ月分の備蓄を持よう指導されている、というような政府管理はなく、商取引として放任されている。
 そのためジェットコースターのようなとんでもない動きとして価格の上げ下げが発生しているのである。
 テレビではニュースの後に、豪ドルの交換比率、ガソリンの値段、そしてボート愛好者のために満潮干潮時間を放送している。


***  南の島の ***



●【現地は悲鳴】トヨタ、オーストラリアでの生産終了…海外の反応
2017/10/03 に公開



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2017年9月24日日曜日

『君の名は。』:ゴールドコースト「JAPANESE FILM FESTIVAL 2017」

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● NICHIGO PRESS 9月号





 今日は夕方、パシフィックフェアーで『君の名は。』をやる。
 以前に一度上映されたというが知らなかった。
 ここでは確か1年に1回、日本映画祭をやっている。
 前は『クール・ジャパン映画祭』と銘打ってやっていたが、最近はこの言葉を聞かない。
 数年前になるか、この映画祭ではじめて新海誠のアニメを見た。
 『星を追う子ども』である。
 このときロビーナ図書館では『新海誠アニメフェアー』を開催しておりこれも見に行った。
 作品の原画やスケッチなどが展示されていた。
 新海誠自身は来ていなかったが制作スタッフが来豪して質問会のようなのも開らかれた。



インターネットを開ければ彼の作品をほぼ自由に見ることができる。
 実のところ、私には彼の作品がよく分からない。
 立川こしらは42歳、新海誠は44歳、同世代になるがこしらは向こうから歩み寄ってくれる。
 寄席とはつまり席に寄ってくる、である。
 新海誠はこちらから歩み寄らねばならない。
 そのどう近寄るべきかがわからないということだろう。
 『君の名は。』もインターネットで見ているが、やはりよくわからない。
 あれほどのフィーバーになった作品なのだが、「さほどのモノなのか?」という感想である。
 といってもインターネットでみるのと、劇場の大画面でみるのとでは印象が違う。
 こしらが言うように、「落語は生で聴いてみないと」と同じなのであろう。
 どんな感情が生まれてくるであろう。

 以前の日本映画祭で一日一本の割で数日に渡って上映したことがある。
 そのすべてを買って見に行ったのだが、ある日さて出かけようかな、と思ってチケットを調べたら、なんともう始まっていたことがある。
 今から行っても映画館に入るのに30分以上はかかる。
 これは無理! ということでパーにしたこともある。
 このときチケットは有料であった。

 今日のは無料である。
 開演1時間前にチケットを配るという。
 ということは1時間半くらい前に行って並ばないといけないということになる。
 これは面倒である。
 オーストラリアフェアーなら近くていいが、パシフィックフェアーは遠い。
 もし、取得できなかったら無駄足になる。
 客席数は二百ほどではないだろうか。
 さてどうなるのだろう、行ってみないとわからない。
 
 『君の名は。』で思い出されるのは『四月は君の嘘』だろう。
 新海誠もこの作品の作家イシグロキョウヘイに大きな影響を受けたと述べている。
 何しろテレビアニメでありながら、描き込みがすごい。
 ここまでやるか、といったレベル。
 一つ世代前の『のだめカンタービレ』と比較するとそのすごさが迫ってくる。
 『四月は君の嘘』の舞台は西武池袋線である。
 その沿線のもろもろの風景がアニメのなかに克明に描かれている。
 それがこの作品に深みを与えている。
 これが新海誠に影響を与えている。
 新海は中央線の特に新宿・四ツ谷の風景を丁寧に『君の名は。』に描いている。
 新海はどちらかというと頭の中でファンタジーをつくりそれを画像化する傾向がある。
 しかしこの『君の名は。』足で歩いてそこからのインスピレーションで創ったと言われている。
 その辺のところも見てみたい。

 蛇足で言うが、『四月は君の嘘』の実写版は実につまらない。
 アニメファンが怒るのも無理はない。
 中学生が高校生になるのは実写では俳優の手配からしかたがないことだろうと思うが、西武池袋線が江ノ電に置き換わり、ためにストーリーがどこにでもありそうな湘南風景青春モノになってしまっている。
 深みというものがきれいに失われ、薄っぺらな青春恋愛映画になってしまっている。
 いわば『太陽のうた』の薄い焼き直しバージョンみたいなものである。

 結果として私の好きな宮園かをりの名セリフも抜けることになってしまっている。

 卵サンドが好き。
 モーモー印の牛乳が好き。
 あと何が好き?
 好きな昆虫は? 何を集めてた?
 好きだったアニメは?


http://www.goodanime.co/?s=Shigatsu+wa+Kimi+no+Uso+0
 』


 さて、出かけてみる。
 パシフィックフェアーは去年あたりまで大がかりな改装工事を行っており、完成後の映画館にいくのは今日が初めてになる。


● 改装なったパシフィックフェアー



● 新装なった映画館

 4時頃についたが列ができている。
 100名ほどであろうか。
 4時20分から整理券配布であるが、4時10分頃には始まった。
 この時、私の後ろには30人ほどが列を作っていた。
 「JAPANESE FILM  FESTIVAL 2017」というのがこのイベントの正式名名称のようである。




● 整理券配布のカウンター

 ただ、正式の開催はキャンベラ、アデレード、ブリスベンそしてパースである。
 ということはゴールドコーストは「おまけ」のようである。
 シドニーとかメルボルンといったところは入っていないが、独自で開催している可能性も高い。
 パンフレットがありましたので映画祭の内容をコピーしておきます。
 






 さて、中に入る。
 満席である。
 客席数はざっと数えたが、やはり二百数十席というところだろう。
 チケットを受け取れなかった人が30人ほどいるという。
 シートを取れないことを覚悟で座りクッションをもって入場している子供もいる。

 

 上映に先立ち、新海誠のオーストラリアで開催されるフィルム・フェステイバルへのビデオメッセージが映写される。
 『君の名は。』の内容に関するもろもろである。
 いよいよ上映される。

  やはり大画面はいい。
 細部まできっちり描き込まれている。
 細密画をみるようだ。
 これをインターネット画面でみてもそのすごさはわからない。
 映画でみるべきであるある。
 通常、あまりに細かく描くと険しくなってしまうのだが、都会の風景も自然の風景もまろやかで優しい。
 見知っている風景にであうと、新海にはこう見えるのかと思ってしまう。

 前半はなるほどと思ってみていたが、案の定後半に入るとだんだん訳がわからなくなる。
 大画面でかつ時間的に完全拘束されて、これ一本に意識を集中してみているのだが、それでもストーリーが分からなくなってくる。
 「とりかえばや」は日本にも昔からあるもので、珍しいものでもない。
 夢の中で入れ替わるというのも、ひねりはあるが難しいものではない。
 まず、とりかえばやの回数が多く(そういう感じがあるだけで少ないのかもしれないが)前後が散漫になる。

 これに3年というタイムスリップが入ってくる。
 とりかえばやで3年という時間差はよほどきっちりさせないと訳がわからなくなる。
 主人公どうしに3年という年齢差が発生していいはずである。
 つまり3年前に女子高校生だったヒロインが、3年後の男子高校生と入れ替わるということになっているわけである。
 話としてはいいが、その差がエンデイングでは出てこない。
 同年代として描かれているようである。
 隕石によって町が消失するストーリーでは浴衣を着たヒロインが隕石の墜落を目撃するが、とりかえばやではセーラー服のヒロインが人々を高校へ避難誘導するストーリーになる。
 2つのストーリーが並行するのだが、これは3年後にとりかえばやが発生したことによって歴史が書き換えられたということなのであろうか。
 なにしろわからないことが多い。
 
 それから5年後に主人公の二人が出会うのだが、それがいとも平凡に終わる。
 それまでの重層な組み立てで進んできたのに、なにかとってつけたようなチープな終わり方をする。
 エンデイングなんっていらないんだが、そうもいくまい、つけるか!
 てなレベルの軽い吹けば飛ぶよなノリで、濃厚な物語の上に、フワッツと乗せられて終わらされるのである。
 尻つぼみのラストである。
 ウーンこれは何? である。

 フィーバーを巻き起こした作品であるから、鑑賞者に訴えるものが大きくあるのだろう。
 ということは、私がその意識から遠い存在だということである。
 老いて理解できなくなったのか、日本を離れている時間がながかったせいで、現在の日本人感覚から離れすぎてしまったかである。
 このいずれか、あるいは2つ同時だということなのであろう。
 スルリと飲み込むことができるわかりやすいものしか受け付けなくなっているということのようである。

 背景であるが新宿駅と四ツ谷駅が濃厚に描かれている。
 絵になる風景にこの2つは新海の中で合格しているということであろう。
 そしてこの2つの駅の間にある風景がいくつもバックに添えられている。
 新宿御苑前のイタリアレストラン、千駄ヶ谷駅、テル館(絵画館)の見える外苑、そしてエンデイングの舞台は須賀神社の男段である。
 特に須賀神社の男段がフィナーレに使われたのは少々の驚きである。

 素人の感想を述べてみたが、やはり私はこの作品にフィーバーする世代とは相当の乖離があるようである。


【参考資料】

Record china配信日時:2017年9月26日(火) 12時0分
http://www.recordchina.co.jp/b191658-s0-c70.html

「君の名は。」メガヒットに続き、
新海誠監督のデビュー15周年記念展、
台湾でも開催へ―台湾

 2017年9月25日、映画「君の名は。」で知られる新海誠監督のデビュー15周年記念となる
「新海誠展−『ほしのこえ』から『君の名は。』まで−」
が、台湾でも今年12月に開催されることになった。
 NOWnewsが伝えた。

 映画「君の名は。」は台湾でも昨年10月に一般上映され、興行収入は2億5000万台湾ドル(約9億3000万円)を突破。
 アニメ映画としては異例のヒット作となり、台湾で最も売れた日本映画となっている。

 新海誠監督のデビュー15周年を記念して、11月11日〜12月18日にかけて、
 東京・国立新美術館で「新海誠展−『ほしのこえ』から『君の名は。』まで−」が開催される。
 この展示が場所を移して台湾でも開催されることになり、12月の予定が明らかに。
 具体的な日程や場所については、「新海誠展in台湾」のフェイスブックページで今後発表される。

 15周年記念展では、新海誠監督のアニメーションの世界を、絵コンテ、設定、原画、美術、映像をはじめ、映画の世界観を体験できる造形物などを通じて紹介する。
 「君の名は。」だけではない新海誠監督の作り出す魅力的な世界を、台湾のファンの前に展開するものとなる。



Record china配信日時:2017年9月28日(木) 12時30分
http://www.recordchina.co.jp/b191941-s0-c60.html



アニメ「君の名は。」がハリウッドで実写映画化!
大ヒットした中国でも話題に

 2017年9月28日、新海誠監督の大ヒットアニメ「君の名は。」が米ハリウッドで実写映画化されるとのニュースに、中国のネットユーザーが反応を示している。

 東宝の発表によると、実写映画化の権利を取得したのはパラマウント・ピクチャーズ、番組制作会社バッド・ロボットで、東宝はこれら2社と実写化に向けた開発を進めているという。
 プロデュースはバッド・ロボットの所有者で映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の監督を務めたJ・J・エイブラムス氏らが担当。日本での配給は東宝が担当するとのことだ。

 この作品のアニメ版は日本から約3カ月遅れとなる昨年12月2日に中国で公開された。
 初日は平日(金曜日)だったが、興行収入は7400万元(約12億5600万円)を突破。
 3カ月間にわたる上映で約5億7660万元(約97億円)を記録し、これまで日本アニメとしてトップの座を維持してきた「STAND BY ME ドラえもん」を抜いたとされている。

 今回の実写化のニュースに中国のネットユーザーはさまざまなコメントを寄せており、
 「期待してる!」「また感動の涙を流したい」「実写版のタイトルは『what is your name?』とか?」
といった声や、
 「英語のセリフで日本語が持つあの感覚を表現するの?」
 「東洋文化の『なんとなく匂わせる』という部分がうまく表現されるのだろうか?」
 「舞台はやっぱり日本が良いと思う」
 「アジアの俳優に演じてほしい」
 「ぜひ新垣結衣に!」
という意見、
 さらに「お願いだから私の幻想を打ち砕かないでね」や「幻想を壊されたくないから先に他の人の感想を聞いてから実写版を見るかどうか決める」などの声が聞かれた。




***  南の島の ***


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2017年9月22日金曜日

仮装ハロウイン:渋谷スクランブル交差点で、メイドカフェへ行きたい!

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● 渋谷スクランブル交差点 google画像より

 ハロウインは来月最後の日曜日でまだ1カ月以上先のことである。
 なんでそんな話をするのか?
 我が家ではいつもジュースパックを用意する。
 昨年は42個用意してたりなくなり、最後はキャンデイになってしまった。
 天候に大きく左右され、雨ならまったく来ない。
 当たり前だが。
 ところがある年、天気晴朗なれど一人も来ず、ということがあった。
 いまでもって、なんでだろうと不思議に思っている。
 ジュースパックはその日の天候をみながら買いにいけばいいのだが、運ぶのが面倒なので数日まえから小分けで買いためておく。
 もし、配れなかったら、夏に向かって自分が飲めばいいことである。

 なんで1ヵ月以上も先の話をするのか、というとインタネ・ニュースがあった。

レコードチャイナ :2017年9月20日(水) 5時0分
http://www.recordchina.co.jp/b191058-s136-c30.html

「ハロウィン」に合わせ、訪日客も呼び込む
=多民族、LGBT、障害者を包摂する「多様性サミット」開催
―渋谷スクランブル交差点核に

 新しいファッションや音楽、ストリートカルチャーを生み出し、日本のポップカルチャーの聖地として高い人気を誇っているのが渋谷や原宿、表参道。
 日本人だけではなく外国人にとっても訪れてみたい街として常にトップランクに入る街になった。
 特に渋谷駅前のスクランブル交差点は世界でも有数の人気スポットである。

 渋谷区観光協会の金山淳吾理事長は
 「渋谷には浅草観音やスカイツリー、東京タワーなどの名所があるわけではない。
 京都のような伝統もない。
 渋谷区の人口は22万人にすぎないが、1日300万人がきてくれる」
と語る。

 渋谷区は新しいカルチャーの発信地。
 カラオケボックスや雑貨屋、クラブ、ライヴハウス、そして深夜まで営業している飲食店も沢山ある。
 そう考えた時、
 「渋谷の観光資源は名所や歴史だけでなく、この街にいる人と、
 人々が作り出す遊び方やトレンドなんじゃないか」
と思い当たった。
 そこから「PLAY! DIVERSITY SHIBUYA」(=渋谷の多様性を遊ぼう!)との標語が生まれた。
 年間を通じて様々なフェスティバルやイベントに触れられるのが大きな魅力となるという。
           
 渋谷区観光協会は、渋谷区で開催されている様々なイベントの中でもハロウィンパーティなどが集中する10月〜11月を渋谷区の観光ベストシーズンとして、国内外へ発信。世界に先駆けて「ダイバーシティ(多様性)」をテーマにした都市型イベント『DIVE DIVERSITY SUMMIT SHIBUYA 2017/渋谷多様性社会サミット』を開催する。
 9日間に渡って明治神宮会館、渋谷ヒカリエ、ラフォーレ原宿など渋谷区内の商業施設やホールを会場に、多種多彩なカンファレンスや展示イベントや体験プログラムを実施する。

 前面に押し出すのはサスティナリビリティ(持続可能性)、LGBT(性的マイノリティ)、多民族、障害者、弱者を包摂する街づくり。
 「住んでいる人、働いている人、学んでいる人、楽しみたい人が集まる渋谷のポテンシャルを引き出したい。
 いつまでも生き生きと華やかな街の感覚をファッション、音楽などにより賑わいの街づくりを推進したい」
と言う。

◆ニューヨーク、ロンドン、パリを目標に

 ロンドン・ハイドパークやニューヨーク・セントラルパーク、パリ・シャンゼリゼ通りでは音楽などのイベントが随時開かれ多くの人々を魅了している。
 これらの都市を“理想的モデル”「渋谷を新しい未来を生み出しエネルギーが生まれる場所にしたい」と力説する。
             
 渋谷区は2016年より、『ちがいを ちからに 変える街。渋谷区』をスローガンに、同性パートナーシップ証明書 の発行や高度なバリアフリー化に向けた都市開発など多様性社会の実現に向けて様々な活動を推進している。
 「多様性」を、アイディアをもたらすチャンスと捉えることで、ビジネスや社会課題の解決に活かす方針だ。

 同サミットでは「ダイバーシティ・イノベーション・サステナビリティ」をキーワードにした基調講演とパネルディスカッションを展開。
 都市開発、企業経営、教育、政治、スポーツ、マーケティング、エンタテインメント、テクノロジー、デザイン、クリエイティブなど様々なカテゴリーの有識者を招聘して、ダイバーシティ社会の現状と未来についての理解を深め、可能性を提示する。
 エキシビション会場では、ユニバーサルデザインや次世代の福祉技術、テクノロジーサービスなどの展示を行う。

 で、渋谷がなんでゴールドコーストと関係するのだ?

 二人の子育て疲れた会計士がいる。
 気分を換えたい!
 女房と一時でもいいから離れたいという個人で仕事しているプログラマーがいる。
 どこかへ行きたい!
 そこで子どもと女房をほっておいて
 「渋谷のスクランブル交差点で仮装をしてハロウインをやろう!」
ということになったらしい。
 プログラマーは1年間ワーキングホリデイで大阪に滞在していたことがある。
 よって、日本へということのようである。
 そこで引き込まれたのが息子。
 さらには親元に居候してアルバイトで食っている”ニートもどき”が加わった。
 ハイスクールの同級生なのである。
 さらにはこれをきいて参加したのが同級生のサーフィンおたくが2人。
 息子以外は全部オージー。
 この連中がハローウインに渋谷のスクランブルに仮装して押し出そうというわけなのである。
 お分かりかと思うが、つまり息子は使いパシリなのである。
  
 さてハロウインを楽しんでからはどうする。
 ニートはゴルフをやりたいという。
 周辺のゴルフ場を当たったがダメ。
 ここでは普通だが日本ではビジター用の用具の貸し出し制度がないようだ。
 用具はすべて個人の持ち込みになるという。
 まさかゴルフバックをもって日本にいくわけにもいかない。

 次はサーフィンオタクだが。
 千葉の房総九十九里にいいサーフィンの場所があるという。
 彼らはヒマになると海外のあちこちのサーフィン場を訪れているが、まだ日本ではやったことがないので是非とも行きたいという。
 こちにはレンタルのサーフボードはあるようだが、果たしてサイズのあったウエットスーツはあるだろうか。
 10月末では寒いだろう。
 裸でやるにはどうだろうか。
 でも彼らならやるかもしれない。
 なんたって”こしら”マスターのいうオーストラリア人なのだから。

 さて、皆が大きく期待しているのは「メイドカフェにいきたい!」である。
 子育てに疲れた会計士にとってはここはパラダイスに映っているのかも。
 女房から離れたいプログラマーにとっては悦楽の時になる。



https://www.youtube.com/watch?v=zV5Lx1c0MWs
https://www.youtube.com/watch?v=GEEUB5Bj43I
https://www.youtube.com/watch?v=lFM9M5s-qTg
● google画像・動画より

 ところで泊りだが、渋谷近くに一軒家を1週間ほど借りるらしい。
 そういうサービスがあるのだという。
 ここでは当たり前にあるシステムだが、日本ではこれまで聞いたことがなかった。
 日本もオリンピックを控え観光にはいろいろ力が入ってきているようである。
 
 カミさんの友人に民泊を経営している女性がいる。
 子どもたちも出ていって、両親もいなくなって、3階が空いたので大改造して民泊にしたという。
 周囲からは相当な反対があったが、家の建築資金の返済もいまだ残っていて、清水の舞台から飛び降りるつもりで踏み出したという。
 観光客を斡旋する組織・業者もあり、そのアドバイスをうけて泊まりやすい形に改造したという。
 場所が場所だけにこれが大当たりとのこと。
 なにしろ銀座、新宿へ気軽に出ていける立地である。
 向こう1年間予約でふさがっているという。
 客も選べるし、何かあったらちゃんと業者が対応してくれるという。
 youtubeにも載っており非常に評判のいい民泊で、確かベスト50に入っているという。
 素人がこんなことをできるのは、食事を出さないからである。
 周りには食事処はそろっているし、コンビニもある。
 なまじのことより、宿泊者の意思にまかせたほうがいい、ということである。
 民泊に関する法律も整備されつつあり、日本は徐々にこういうタイプの宿泊施設が’増えてくるのだろう。

 日本の旅館は昔から一泊二食形式が多い。
 私はこれがダメである。
 一日二食で朝食は摂らないからである。
 夜の9時から次の日の12時までの15時間は食べないのである。
 老人のこととで、さほどに食事量が必要とならない。
 もし観光地に行ったなら夜は居酒屋で3品4品ほどおつまみを頼んで一杯飲みながら過ごしたいと思う。
 それで充分なのである。
 そんなことから一泊二食の旅館にはどうにも足が向かない。
 ところがそんな人も多くなったせいか最近は素泊まり旅館も増えているという。
 少し前のニュースでは草津温泉の旅館では素泊まり希望が2割近くになるという。
 収入が減って困るのではないか、と思うにそうではなく逆に旅館側にとってもいいことらしい。
 というのは旅館はいま、人手不足に悩んでいるらしいのである。
 また観光地にとっても活性化になっているという。
 お客を旅館が囲い込みしないので、街に流れてくるので食堂や飲み屋が繁盛しはじめているということである。
 地元の観光協会も積極的に素泊まりシステムを受け入れる方向で動いているという。
 
 さて、来月末のハロウインと渋谷交差点はどんなことになるのだろうか。

【なんとマー!】
 これを書き終えた後、息子から連絡があった。
 ファーザーズデイの2日前ほどにサーフィン中に足を挫いてしまい、松葉杖でやってきた。
 あれから相当経っているのだが、詳細に調べたら骨折していたという。
 ギブスをはることになり、それがとれるのがなんとなんと日本に行く2日前だという。
 オイ、大丈夫なのか?
 と言っても責任を負っている以上行かねばなるまいに。
 房総では息子もサーフィンをやるつもりであったらしいが、これはおそらく無理だろう。


***  南の島の ***



サーチナニュース 2017-10-23 11:12
http://news.searchina.net/id/1646388?page=1

西洋のお盆・ハロウィンをコスプレ祭りにしてしまった日本人=中国メディア

 今年もハロウィンの季節がやってきた。
 街には魔女の帽子やかぼちゃのおばけのイラスト、飾り物が目立ち、各種店舗では様々な種類の仮装グッズがディスプレイされている。
 中国メディア・今日頭条は20日「日本人がハロウィンをコスプレ祭りに変えてしまった」とする記事を掲載した。

 記事はハロウィンについて、11月1日のハロウィン前夜に当たる10月31日夜に、子どもたちが色とりどりの仮装をして怪しいお面をかぶり、ランタンを持って家々を巡り、キャンディーを集めて回る風習があると紹介。
 欧州の伝統的な祭りであるハロウィンは、お化けと人間が最も接近する時間とされ、東アジアで言えば中元節や盂蘭盆にあたると説明した。

 そのうえで
 「グローバル化に伴い、ハロウィンは日本にも伝わった。
 そして日本人は、あっというまに自分たち好みのハロウィンに『ローカライズ』してしまった」
として、日本でのハロウィンが、老若男女がみんなで仮装する「コスプレ祭り」と化していることを伝えた。
 特に女性の参加率が高く、20代女性の35%程度が、30代、40代女性の20%超がハロウィン関連のイベントに参加するとのデータもあると紹介している。

 そして、日本では10月に入るとハロウィンのムードが高まり、各地で仮装パレードが行われるほか、各商店ではハロウィンセールやハロウィンの特別コーナーが設置され、テーマパークでも関連イベントが催されると伝えた。
 特に東京の渋谷では毎年10月31日の夜になると仮装者で溢れかえり、中心エリアには大量の警察官が出動して交通警備にあたるとした。

 記事は
 「日本のハロウィンはどんな仮装をしてもよく、コスプレの戦場のようになる。
 自分のキャラクターが他人にとかぶらないように頭を使い、奇抜さを争うのだ。
 われわれは日本で東西文化の違いとともに、『日本式ハロウィン』の特別さを感じることができるのだ」
と伝えている。

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2017年9月21日木曜日

立川こしらゴールドコースト落語夜会(2):「真打ですから!」

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 昨夜は楽しみにしていた「立川こしら落語夜会」へいった。
 朝方は16キロのランニング、夜は寄席と忙しい。
 場所はラブラドールの大樹。
 その一本裏側の道沿いは内海で朝、ラスト1kmで南の向かい風に悩まされた護岸歩道になる。
 ゴールドコーストの中心をサーファーズパラダイスとブロードビーチとするとその南側にあるのがロビーナ、北側はサウスポートになる。
 サウスポートもブロードウオーターパークランドの北端までで、その向こう、つまりロダー・クリークのかかる短い橋を越えるとそこはラブラドールで「イナカ」になる。
 大樹はそこにある。
 これより先に日本人の経営するお酒を飲める日本食レストランはない。
 日本食と銘打っていても中国人・韓国人の経営となる。
 言い換えると大樹はゴールドコーストの北の外れで精一杯頑張っている日本食レストランということになる。

大樹の駐車場は狭い。
 我々のようなイナカ住民が駐車場に車を止めてはこれから大勢来る人の迷惑になると思い、内海近くの道路わきに止めて歩いていく。
 6時開場で少し早めについたが大樹の前には受付を待って並んでいる。
 その間から灰色のジャンパー姿の冴えない男が出てきた。


● 右側のジャンパー姿が”こしら” 周りは全く気が付いていない

 「出迎えいただき、ありがとうございます」
とつい挨拶してしまった。
 「ええ、受付はあちらです」
とまあ、こんな感じであいさつをして、二言三言言葉を交わす。
 カミさん曰く
 「あの人誰、知り合い?」
 「そう、今日も会っていたよ、パソコンの中で」
 「???」
 「今日の主役の”こしら”だ」
 「!!!」
 ありゃ、確かに気が付かないよな!
 ジャンパーというのは日本ではポピラーだが、ここではほとんど着ない。
 それもグレーという色合い。
 これだとほとんど目立たない。
 つまり目立たない人になれる。
 頭を空っぽにして目だってなんぼ、を競いあっているのがゴールドコーストである。
 ここに灰色のジャンパーでは忍者みたいなものになる。
 何しろ和服で際立つのが落語家。
 それが忍者になればもう沈んで誰の目にも触れなくなる。
 スーと無視される。
 実際、店の前で待っていた人との誰も、この冴えない男が”こしら”とは気が付かなかったのだ。
 ところがこのなんの変哲もない冴えない男が演壇に上がると、マシンガーZみたいにガラリと変身するから面白い。
 ちなみに”こしら”と呼び捨てにしているが、本当は”こしら師匠”と言わないといけない。
 何しろ本人は「真打ですから!」をひどく強調している。
 「師匠」をどう呼ぶかというと”こしら”説では「マスター」だそうである。
 今日のお客さんの1/3ははじめて落語を聴く人だ。
 マスターが「初めて生で落語を聞く人」と言って手を上げさせた結果なのでこれは確実。
 とすると「しんうちってなんだ?」ということになる。
 「ふたつめ」の上だから「みつめ」だろう、と思う人はまったくいないと思うが。
 「ふたつめ」を知っている人も少ないから「マスター」の方がいいかもしれない。
 「弟子がとれる、のが真打だ」とマスター”こしら”は言っていたが。 

 さて大樹に入ってみる。
 「え!」
 ”こしら”は本当にマスターに変名したらしい。
 「立川コーラ」である。
 ダイエットコーラが好きで、作家の山崎直子は「山崎ナオコーラ」に名前を変えた、という話もある。
  落語家がコーラを好きというのは別に悪いとはいわないが、でもチグハグが目立つ。
  コーラをカタカナで書かずに「立川こーら」としているのもかわいいのだが。
 なにか「快楽亭ぶらっく」みたいだ。



  テーブルは取り払われ、右手に演壇がもうけられ、左手が客席になる。
 客層だがこれがびっくり。
 四十数名が定員ということだが、男性は7,8人。
 あとは女性で圧倒的である。
 浴衣姿の方もおられる。



 男性のうちどうも2名は関係者のようで、ということはほんの数名しかいない。
 年齢層はというと、落語というとどうしても60代過ぎのおじいちゃんおばあちゃんを想像してしまうが、まったくそうではない。
 前回載せた動画は京都の大学でのセッションだったようで、今ではどの大学にも落研はある。
 落語は若い人のトレンドではあるが、今日の夜会には若い女性は少ない。
 つい探してしまうが、数えるほど。
 つまり、男性と若い女性は少ないのである。
 来にくい、ということもあるのだろうが、大半は中年の女性の方。
 30代から、40代というところになる。
 おそらく確かだろうと思うが、この観客のなかでの最長齢はというと、私ではないかと思う。
 というのは私の年齢に合うような人は誰もいないのである。
 年齢的にはタモリと同じである。
 つまり、この年代に入ってくるとほとんど皆、病気時の対応をおもんばかってオーストラリアを去り日本へ帰ってしまうのである。
 よって落語に楽しみを見出すような老齢層がいない、あるいは希薄なのではなかろうか。
 昔シルバーコロンビア計画があって、リタイヤのあとで過ごす場所としてトップに挙げられたところである。
 ところが「老人まで輸出するのか!」というオーストラリア人からの非難が大きくなった。
 その結果、この計画はアッサリと取り消されてしまった。
 その後はバブルの崩壊とともに徐々に円安ドル高が進行して、とてもリタイヤ後に住めるところではなくなってしまったのである。
 よって働き盛りの30代から40代の層がぶ厚くなっているのだと思える。
 ならばその年代の男性層があってもいいのいではないだろうか思うのだが。
 帰るところのない私のような人間は、たまにやってくる生の落語を喜々として聴きにいくことにヒマつぶしを見出すことになるようである。 

 

 さて飲み物券を受け付けで渡されるので、白ワインをもらって喉を潤す。
 6時半開演である。
 さて「まくら」である。
 初めは誰でもオチを知っている小話からだが、そのオチを「膝を叩いたら、声を出して言ってください」とマスターはお客さんに要望する。
 「隣に囲いができたよ」
 膝をポンと叩く。
 客が合唱する。
 「ヘーイ」
 「カッコイイ」
 オチが2つ出てきた。
 さて、こしらマスター曰く、
 「32歳で答えが分かれるようです!」
 
 次はこれ。
 「台所がね?」
 「勝手にしなさい」
 「キッチンとせえ!」
 これもオチが2つ。
 マスターは「勝手」を説明するのだが、ということは「勝手」を知らない人が大半ということになる。
 52歳あたりがこの答えの分かれ目と思っているのでしょうか。
 これは膝を叩いての観客の答えではない。
 マスターの話術のまとめである。

 三番目は完全な落語仕様にまでした「サギの仇返し」と言ったところの小話。
 このあたりまではお客を落語に引き付けるダジャレ風。

 さて、まくらである。
 何が出てくるか。
 今回のオーストラリア・ツアーで主にシドニーで経験したあれこれを即興アドリブでまくらにしている。
 マイクの話、かんかん陽射しの場所で小一時間公演することになった話、着替える楽屋がなくウワーという話などいろいろ。
 スゴイ!
 単純にいうとオーストラリア人の属性みたいなものを話題に載せると同時に、オージー化した日本人をもマナイタに載せている。
 これがなんとも面白い。
 普通に述べれば普通のことを、いとおかしい話に作り変えていく。
 脚本力の強さであろう。
 以前に村上春樹がシドニーオリンピックに来て、そのときの印象をエッセーで「シドニー」という本につづっている。
(蛇足で書くと私には村上春樹の小説はさっぱりわからのだが、エッセイは面白い)


それ以来のオーストラリア人の民族性の面白さを日本語で味わった。
 このまくらにあまりに吸引力があったせいか、帰ってきてからこのとき本番で”こしら”は何を演じたのだろうか、しばらく思い出せなかった。
 記憶をまさぐってやっとみつけた。
 まくらが長く、本番は短めであった。
 その落語、聴くのは初めてである。
 ヤクザの親分の壺振りをまねた、滑稽さを演じたものである。
 全部の落語のネタを知っているわけではないが、こんな題もあったのかと思ったほどである。
 
 中休みに入る。
 この間に色紙にサインをもらい、写真を撮る。
 食事の時間でもある。
 当初は15分くらいであったが、時間が足りなくなり30分に延長となる。
 食事はお寿司で巻物が主体である。
 かんぴょう巻きがあった。
 スシトレインには納豆巻きはあるがかんぴょう巻きはない。
 鳥カツやエビ揚げもあった。
 立ち食いのカナッペ程度だろうと期待していなかっただけにこれはおいしかった。
 大樹様々である。
 日本酒を1本買う。



● 立川こしら

 さて後半に入る。
 まくらは、今度はクイーンズランドに入ってからの話で、ブリスベンでのスポンサー回りで和服に着替えさせられたところからはじまって、ゴールドコーストの「銭湯八」でデカイ男にお尻を触られて「ジョーク!」させられたこと、「冷蔵庫のもの勝手に飲んでいいですよ」と言われるお世話になっている家の方の娘がこしらを見て和服を着たくなって、着替えたあと「写真を撮って」と小間使いに使われたこと、大樹の場所がわからず車内でナビゲーターさせられ「左に曲がるなら早く言えよ」と言われたが「前から言ってただろう!」と思ったことなど、気ままにふるまう在住日本人の有り様を克明に三枚に下している。

● 銭湯八

 まあ、住んでいるところのことでもあり、マスターの言うことに「そう、そうだよな」などと納得してしまう自分が少し情けなくなるが。
 どうも日本人はオーストラリアにくるとタガが緩んだようにリラックスしすぎてしまい、緊張感を失って生きるようになるようである。
 傍目を意識することなく、我は我なりに特化してしまうらしい。
 それでも生きていかれるところがここのいいところではあるが。
 そのまま墓場まで行けばいいのだが、病気が怖くてついには日本に帰ってしまうことになるらしい。
 その一人に私も入っているわけであるが、墓場はゴールドコーストか日本か、と?

 そこで後半の演題は「死神」となるわけである。
 これは古典だが、オチがいろいろあるらしい。
 噺家が任意にオチを作り変えてもいい稀有なネタと聞いている。
 死神のしぐさがいい。
 これを演じるこしらマスターの顔がすごい。
 何時もにたにた笑っている顔からすさまじい迫力の形相に変わる。
 おっそろしい、と思う。

 てな具合で昨夜を過ごしたわけである。
 終了したのは9時ごろ。
 このあと師匠を囲んでの懇親会があるようなのだが、場違いの老人が加わると座が白けるのでその辺は空気を読んで帰ってきた。
 
 さて用意してきた色紙にサインをもらったのだが。
 これがなんと書いてあるのかサッパリわからない。
 サインだから名前なのだが、分かったのはおそらく左下の小さな字が「こ」だろうということだけ。
 ということは上のお饅頭みたいのが「立川」で、右の蛇のクネクネみたいのが「しら」になるのだが、やはりわからん!
 ウーン、芸能関係のサインはもともとよくわからないいい加減というのが定説だが。
 でも「神田紫」は普通の読める文字だった。



 このサインは失敗であった。
 老人にとってはなんといっても読めないと!

 落語会の写真や動画は FaceBook  に載るとのことである。
 私は仲良しクラブはやっていないので、Googleの検索にひっかからないと見ることはできない、ということになっている。
 ところでこのブログの頭の動画はなんと書き始めてたった2時間でyoutubeに載った。
 まだ<<編集中>>であったのだが。
 というのも文章を書くというのは結構時間がかかるものなのである。
 動画はムービーメーカーで継ぎ足して一本にまとめただけで、そのまま載せるから時間はかからない。
 文章の方はアアでもない、コウでもないと考えているうちに時間が過ぎ、文章が出来上がっていないのに動画の方はyoutubeの検索対象に載ってしまったというわけである。
 キーワードは「立川こしらゴールドコースト」である。
 それもトップテンに入っているのである。
 このブログはタイトルの「南の島の」からにしても、ジョギングがメイン内容からして地味で、他者の目を大きくは意識していないものである。
 まあ読んでもらえるかもしれないときどき日記程度のものである。
 
 それがすぐにyoutubeに載るとは、つまり
 ”立川こしら”がよほどマイナーなのか
ということになってしまうのだが。
 師匠もがんばらないとね。
 マスターいわく、シドニーもブリスベンもそこそこだが
 「ゴールドコーストにはがんばらない人しかいない」
 名言かも!
 
 後ろの方で関係者の方が動画をジーとカメラを回していたので、もしかしたらyoutubeにも載るかもしれない。
 昨日の余韻を再び楽しめることができるかもしれない。
 期待していよう、期待はしていないが
 なんといたって、頑張らない人しかいないのだから。
 期待しようがない。


● 手拭を買ったのだが「こしら × 温泉」これ何?


***  南の島の ***


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2017年9月20日水曜日

16km走:1時間42分02秒、強い南風であった

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● 強い風で帽子をとって走る

 そこそこの強い南風であった。
 地べた風で地表から2mくらいまで吹いていて歩道の枯れ葉が’時々待っている。
 でも木々の葉の揺れがない。
 南風だと前半5kmのうち8割方が向かい風になる。
 5kmが32分41秒、このままいくと1時間45分を超えてしまう。
 
 中盤の5kmはほぼ追い風。
 30分台である。
 前半の5kmとは雲泥である。
 2分も差がある。
 やはり、風の向きは時間に大きく影響する。

 終盤5kmは6割向かい風、4割追い風となる。
 この区間のラスト2kmに入ってからは気を入れて走ったが、どうにもタイムは伸びない。
 足見動くし、スタミナも十分、体のキレもいいのだが、何とか32分を切っただけ。
 やはり風は大敵である。

 ラスト1kmは護岸道路で内海の南風を真向からもろに受ける。
 飛ばされないように帽子は脱いで手に持つ。
 以前に吹き飛ばされたことがある。
 ここはいい条件なら6分で行かれる。
 でも今日は6分40秒で前回よりも30秒悪い。
 6分40秒だと何おかいわんやである。

 16kmトータルだと前回より2分半ほどの遅れになる。
 キロでは6分23秒である。
 この風を考えると、まあそこそこなのかもしれない。

 

【 9月20日 16km 1時間42分02秒 キロ6分23秒
1km     6:25
5km    32:41      32:41
10km    30:48    1:03:29
15km    31:53    1:35:22
16km     6:40     1:42:02

【 9月14日 16km 1時間40分28秒 キロ6分17秒
1km     6:20
5km    31:28      31:28
10km    31:36    1:03:04
15km    31:13    1:34:17
16km     6:11     1:40:28

 今日は気分を変えてgirlsシューズで走った。

● 今日はgirlsシューズにする


【おまけ】

Record china配信日時:2017年9月22日(金) 19時30分
http://www.recordchina.co.jp/b191222-s0-c60.html

日本のジョギング文化には中国と違うどんな特徴があるのか?―中国メディア

 2017年9月20日、中国のポータルサイト・今日頭条に、日本のジョギング文化について紹介する記事が掲載された。
 記事は、日本ではジョギングが非常に流行しており、愛好者が多いと紹介、その特徴について伝えた。

★.その1つが、「女性はジョギング後に化粧をする」ことだ。
 日本ではジョギングに参加した人は、シャワーを浴びて着替え、女性はたとえ家まで近くても化粧をきちんとしてから帰宅すると紹介した。

★.2つ目の特徴は、「ジョギング後にお酒を飲む人が少なくない」ことだ。
 例えば、ジョギングクラブのメンバーと皇居の周りを走り終えたのち、半数の人は一緒に飲みに行くと紹介。
 年齢層が高いことも関係しているとした。

★.3つ目の特徴は、「運動服で街中を歩くことはしない」ことだ。
 A地点からB地点まで走る場合、先にB地点に着替えを置いてからA地点に戻って走り、走り終えたら着替えるのだという。

★.4つ目の特徴は「ルールをよく守る」ことだ。
 たとえどんなに暑い日でもシャツを着て走り、上半身裸になることはないが、これはジョギングクラブのルールゆえだという。

★.5つ目の特徴は「時間厳守」なことだ。
 レースに参加する場合、1分でも遅刻すると参加資格がなくなるほど時間には厳しいとした。

 中国でも健康に対する関心の高まりに伴い、ジョギングがブームになっている。
 今後ますます人気は高くなり、市場価値も上昇するに違いない。



***  南の島の ***


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2017年9月15日金曜日

カンガルー増えすぎ:オーストラリア産ペットフードはカンガルー肉

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https://www.youtube.com/watch?v=Ih0sJjLLHkE
● MAP32 クーンババ・レイクランド :ク-ンババ自然保護地区(Coombabah Laklands Conservation Area)


 日本にいれば午前中は数紙の新聞を隅から隅まで読んで時間をつぶすことになるが、ここではかわりにネットサーフィンをしている。
 海外のせいか、日本の国内問題にはほとんど興味がない。
 どうしても、アジア特に中国を中心としたニュースに目がいってしまう。
 オーストラリア自体が中国の経済でもっているようなところがあるのでこれはやむえない。
 よってニュースは、サーチナニュース、レコードチャイナ、ロイターそしてヤフーニュースが中心になる。
 ヤフーニュースは広範囲にメデイアをチェックしているので、そこからさまざまなニュースを拾うことができる。
 BBC、AFCBB,、WSJ、ブルームバーグ、朝鮮日報等々である。
 解説ものでは、JB Press、ダイヤモンドオンライン、東洋経済オンラインをよく見ている。
 
 さて、ニュースの中にカンガルーの話があったので載せてみる。


Record china配信日時:2017年9月14日(木) 15時20分
http://www.recordchina.co.jp/b190509-s0-c60.html

豪州でカンガルーが増え過ぎ問題に、
「食べて解決すべき」との声も、中国人がまた名乗りを上げる?

 2017年9月13日、中国新聞網によると、オーストラリアでカンガルーが増えすぎ、環境の持続可能性に悪影響を及ぼしている。
 土地所有者や生態学者からは、カンガルーを食用として問題解決に取り組むことも考えるべきだとの声が上がっている。

 オーストラリア政府による2016年の統計では、
 同国に生息しているカンガルーは約4500万頭。
 総人口の約2倍に上る。
 カンガルーの急増は降雨量の増加で食べ物が増えたことが影響しているとみられている。

 カンガルーの肉(ルーミート)は低脂肪、高タンパクで、食用として利用されており、エミューやワニに続く観光の売り物になるとの見方もあるが、政府は保護目的で捕獲頭数を規制しており、頭数抑制のための捕獲や殺害には動物愛護の観点から反対の声が根強い。

 これまで、米五大湖のコイやデンマークの生カキなどが増えすぎたとニュースになるたびに食べて解決するという案が上がり、中国人が「われこそは」と名乗りを上げてきたが、今回も中国ネットで話題になっている。
 「かわいいから食べられない…」
 「で、うまいのか?」
 「パサパサだし、臭いも気になる」
 「カンガルーの肉はまずい。だまされるな」
 「そうまずい肉でもない。向こうのコックが下手なだけ」
 「それならジャーキーにでもすればいい」
などの意見が上がっているが、今回は総じて食いつきが悪いようだ。



人民網日本語版配信日時:2017年9月17日(日) 22時4分
http://www.recordchina.co.jp/b190784-s10-c30.html

カンガルーの数が人口の2倍、豪州で食用検討の声

 外国メディアの報道によると、オーストラリアでは野生カンガルーの頭数増加が、環境の持続可能な発展に影響を与えていることから、一部の土地所有者や生態学者から、カンガルーを食用にすることを検討すべきとの声が上がっている。
 中国新聞網が伝えた。

 オーストラリア政府の2016年に統計では、カンガルーは同国全体で4500万頭おり、人口のほぼ2倍となっている。
 頭数の激増は、降雨量の増加による食物生産の増加と関係があると指摘される。

 オーストラリアには厳格な人道的な動物屠殺政策があり、各州は各種の持続可能性に基づき、厳格な商業狩猟割当を定め、各種の数を抑制している。
 だが需要が小さく、利益も少ないため、大部分の省で割当の上限に達していない。

 また、頭数抑制を目的とするカンガルー猟は大きな議論となっており、頭数抑制が環境保護に資することを明示するデータはないとの批判の声がある。

 オーストラリア政府環境当局のウェブサイトによると、狩猟で殺された動物の毛皮は輸出製品となるが、肉は需要がないため廃棄されるのが普通だ。

 カンガルーはオーストラリアのシンボルであり、現地の人は食用に批判的だ。

 だが、オーストラリアを訪れる観光客は同国特有の肉を好むため、カンガルーはエミューやワニに続く、目新しい料理になりうるとの声もある。

 カンガルー肉の食用を提案する人は、カンガルー肉は脂肪が少ないうえ、家畜よりメタン排出量が少ないため、健康的だと指摘する。

 アデレード大学のDavid Paton教授は、カンガルーの頭数を抑制して、オーストラリアの他の地域の生態環境を保護するため、社会は『カンガルー間引き計画』を支持するべきだと指摘する。
 そうしなければ、生物の多様性が大きく損なわれるからだ。

(提供/人民網日本語版・編集NA)


オーストラリアといえばカンガルーとコアラで、この2つは話題にことかかない。
 カンガルーに関する動画はyoutubeを検索するとやまほど載っており、どれも面白い。
 カンガルーをみるにはブリスベンならローンパインのコアラパークとか、ゴールドコーストのカランビン野鳥園とかがあるが、どれも有料で囲い込まれたカンガルーである。
 ありがたいたいことにゴールドコーストには、もろ野生のカンガルーを見ることのできる場所がある。
 クーンババの自然保護地区(Coombabah Laklands Conservation Area)である。
 ハーバータウン・ショッピピングセンターの裏手にあたる。
 ハーバータウンはアウトレットなので、ここに来た時ちょっと足を延ばすとカンガルーの集団に出会えることになる。
 確率は90%以上である。
 朝の6時から夜の6時まで入場できる。
 といっても単に入口のゲートが開いている時間にすぎない。
 ちなみに無料である。
 お手洗い等はない。
 項頭に地図を挙げておきましたから、本物のカンガルーを見たい人はどうぞ。

カンガルーは繁殖力が強い。
 世界が食糧危機に落ちったとき、
 オーストラリア人だけは生き延びることができるだろう
と言われてのは、このカンガルーあっての話である。
 ちなみにいうと、お隣のニュージーランドは羊の国である。
 数十年前は人口の20倍の羊がいたようですが、現在は7倍ほどと言われています。
 ここも世界飢餓を乗り切ることができるかもしれません。
 カンガルーは年間300万頭殺戮していいそうです。
 この数は横浜市民に匹敵します。
 毎年、横浜市民の数だけカンガルーが殺される、というのは相当に怖いです。
 つまり殺しても殺しても増えていくのがカンガルーというわけです。
 ではこの殺されたカンガルーはどうなるのでしょう。 
 以前アメリカで、中国から輸入したペットフードで犬だったが死んだ、というニュースがありました。
 このペットフードの肉はいったい何だったのでしょう。
 プロダクト・オブ・オーストラリアのペットフードは安全です。
 なぜなら、原料がカンガルーだからです。
 そのほか、豚・ニワトリの餌、養殖魚の餌、安物のソーセージなどに使われているようです。
 観光用にカンガルー肉を食べさせてくれる場所もあり、食べたことがありますがパサパサで霜降りのようなしつこい味が好みの日本人向きではないようです。

 なを2,3年前まで、つまり走ることを休んでいた数年間はバードウオッチに凝っていたことがある。
 よく出かけていったのがベノワにあるゴールドコースト・ボタニック・ガーデンとこのクーンババ自然保護区である。
 前者は最近ものすごく手が入りすぎて、その手の野鳥(黒鳥など)はいるが、人を恐れる自然鳥はいなくなってしまった。
 クーンババもそこそこ手が入っており、鳥の数は減っているが、時に珍しい鳥に出会うことができる。


● セアカオーストラリアムシクイ:ゾクッとするほど刺激的な鳥


● ノドジロキノボリ:木をどんどん登っていく鳥




***  南の島の ***


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2017年9月14日木曜日

16km走:1時間40分28秒、予想最低気温18度

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 今日の予想最低気温は18度という。
 夏が近づいている。
 雲空で陽射しは気にならないが、風が強い。
 北風である。

 1キロをみると6分20秒と遅い。
 やはりである。
 100分(1時間40分)が目標のシーズンに入ってきつつある。
 16kmを100分で走るときはキロ6分15秒になる。
 5kmスプリットだと31分15秒になる。
 実際は31分28秒である。
 今日は無理かもしれない。

 5kmを過ぎると向かい風になる。
 さほど強くはない。
 気温との関係からすると、スピードは上がらないが心地よい。
 7kmあたりでこのままいくとズルズルと落っこちていく気配が濃厚になってきたので、きついが気を引き締めて足を出す。
 
 10km通過は前回と比べると2分遅れになっている。
 そんなもんだろうと思う。
 からだも動くようになってきたので、少しでもスピードをあげようと努力する。
 ハーハーという状態である。
 そのせいか、15kmまでの5kmは31分13秒とタイムは上がっている。
 この15kmまでのスプリットはすべて31分台であるから、まずまず走れてはいる。
 ただ、残り1kmを6分でいっても1時間40分はオーバーする。

 追い風になるので6分11秒で走り切り、1時間40分28秒となった。
 キロ6分17秒である。
 なを、キロ6分30秒で走ると、1時間44分になる。
 夏場になるとこれが目標タイムになるが、いまはまだその季節ではない。



【 9月14日 16km 1時間40分28秒 キロ6分17秒
1km     6:20
5km    31:28      31:28
10km    31:36    1:03:04
15km    31:13    1:34:17
16km     6:11     1:40:28

【 9月07日 16km 1時間38分34秒 キロ6分10秒
1km     6:10
5km    30:19      30:19
10km    30:47    1:01:06
15km    31:02    1:32:08
16km     6:26     1:38:34

  シューズの方だが3,4回つっかかった。
 でも少しつんのめった程度で転ぶという状況ではまったくない。

 今日もブッチャーバードに襲われた。
 3回襲われ、うち2回は帽子の上から叩かれた。
 今日で3週目である。
 襲われるというのは近くに巣があるということで、まだヒナは育っていないということでもある。
 ブッチャーバードの巣は結構高いところにあり、なかなかみつけにくい。
 またこの鳥の習性のようで直接巣にはもどらず近くに止まって様子をみながら巣に戻る。
 名前に似合わず用心深い鳥である。
  



***  南の島の ***


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2017年9月10日日曜日

立川こしらゴールドコースト落語夜会(1):まくらが楽しみ

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 FUJIMARTへいったら「立川こしら落語夜会」というのビラが貼ってあった。
 残念ながら「立川こしら」とは初めて聞く名前である。
 というより、自分の歳からして若い落語家の知識がないと言ったほうが正解である。
 落語は好きである。
 よってゴールドコーストで行われる落語会などは早々と申し込むタイプである。
 と言っても、そんなにたくさんの落語家が来るわけではない。
 最近では「桂ざこば」がやっている。
 その前は英語落語があった。
 あれは誰だったか、やはり若手なのでちょっと思い出せない。
 これらはホールでやっているので二、三百人は入るところである。
 今回の落語会は日本食レストランでやるという。
 ラブラドールの「DAIKI」である。
 ということは「DAIKI寄席」といったところになるのだろうか。
 ここは我が家から一番近い日本食レストランなので時々利用させてもらっている。
 「大樹」のまえは「サキ」という名前で、息子が学生のころアルバイトしていたことがある。
 ごく普通のこじんまりしたレストランで、大人数が入れる広さはない。
 定員数は45人ほどと記載されている。

 こういうタイプの寄席では数年前に新宿四ツ谷の鈴新寄席へ行ったことがある。
 「カウンターで聴く寄席」ということで、「鈴新」という落語好きのトンカツ屋さんの主催であった。
http://www.suzushin.jp/contents/suzushin/suzushin-yose/


調理台が高座で、お客はかつ丼を食べる風にカウンターに座って聴くのである。
  当然、スペースからして20人弱と少なかったが、なんとここに日本語のまったくわからないフランス人が2人聴きに来てきていた。
 落語を聴くというより日本文化を見にきた、といったところであろう。
 ちなみに久しぶりにウエブサイトを覗いたら『「鈴新寄席」終了のお知らせ』と出てきた。
 少々残念に思うと同時に、あの時のことを思い出したりもした。
 
 さて「DAIKI寄席」だが、早速申し込みをした。
 そのサイトを口上をコピーしておきます。




 「立川こしら」という落語家を検索してみた。
 立川流の真打である。
 Wikipediaに出ている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%8B%E5%B7%9D%E3%81%93%E3%81%97%E3%82%89




 野末陳平と仲がいいらしい。
 私自身は野末陳平の方をはるかに知っている。
 なんたって国会議員になったのだから。
 こしらについては京都の大学でセッションした動画が出てきたので載せてみます。
 数年前のことで、まだ二つ目のころになる。
 場所は教室のようで背景に黒板がある。
 なんとなく学生時代を思い出す雰囲気が漂っている。
 演題はいわゆる「時そば」である。
 ただここにゆくまでのマクラが長い。
 またそれが結構面白い。
 


●落語セッション(2011)
2011/11/28 に公開


  マクラのうまい落語家といえばやはり名人・立川談志になる。
https://www.youtube.com/watch?v=4ANzaKB63VY

 つぎに聞きほれるのはつい最近「アルツハイマー」を宣言した人間国宝・柳家小三治だろう。
 マクラだけ集めた「まくら」という本も出している。

https://www.youtube.com/watch?v=PwL7gUwdIF4

  私が最初に聴いた落語家がこの柳家小三治であった。
 それまで落語というのはテレビでしかみたことがなかった。
 それを市のホールで生で見たときは感動であった。
 45分ほどであったが、引き込まれて続けてあっというまの45分であった。
 「もっと聴きたい」という印象でホールを後にしたことえを覚えている。
 四半世紀も昔のことである。

 さて、立川こしらはどんなマクラを語り、どんな演題でやるのだろうか。
 津々興味である。




 かみさんと二人である。
 色紙も用意したし、満足出来たらサインをもらってみたいと思う。

 過去に、といっても10年ほど昔のことだが、サイン色紙をゲットしたことがある。
 「大江戸小町会」という公演であった。
 これは1枚だけのオークションであった。
 欲しいという、ただそれだけでお金に糸目をつけずに競り落とした。
 内容は落語三席、講談それに演歌とフルートという内容で、寄席というよりバラエテイショーであった。
 講談は神田紫であった。
 さすがの迫力。
 机が間に合わず、手じかにあったビールの箱をひっくり返して使い、黄色いプラスチックの底を扇でパーンパーンと叩きながら演じていた。
 どうにもへんてこな感じであった。
 そのころは珍しい女性講談師であった。
 現在は日本講談協会会長という。
 日本ではだんだん男性の講談師は少なくなってきているように思う。


●初めて色紙というのを手にした

https://www.youtube.com/watch?v=Sm4KacM9-2M
●大江戸小町会 講談師 神田真紅からのご挨拶

 フルートは[「赤木りえ」と言う演奏家であった。
 これを聴いて笛が好きになり、今はもっぱら篠笛のCDをとりよせ、日常生活のバックグランドミュージックにしている。

 さてさて「立川こしらゴールドコースト落語夜会」はどんなことになるのだろうか?
 



***  南の島の ***


http://www.dailymotion.com/video/x4y3vr2
●NHK クローズアップ現代+ 「“平成落語ブーム”とかけて 若者と解く その心は!?」 20161019


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2017年9月8日金曜日

グリフィス大学へ行く:ヘレンズベイルからの市電の試運転が行われた

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● グリフィス大学キャンパス案内図
 屋外のあちこちに置かれているが、雨に当たった様子もない。ということは日々交換しているのであろうか?

10時過ぎに車の点検でアッシュモアへ行った。
 仕上がりは3時頃だというので付近でヒマつぶしすることにした。
 近くにグリフィス大学がある。
 ここへ最後にいったのは十数年前になる。
 そのころのキャンパスはスミス・ストリートの北側にあった。
 大学のオープンデイとか日本語本を探して図書館を利用するとかでときどき出かけていた。

 ここでの大きな出来事といえば、この陸上トラック(図の左上)で5000mを走ったことであろう。
 「アジア・パシフィック・マスターズゲーム Asia Pacific Masters Game」の第一回がゴールドコーストで行われた時である 。
 1998年のことであるから19年前になる。
 このとき、このトラックを使って様々な陸上競技が行われた。
 個人的にはトラックを走ったのはこの時が初めてで、以後もまったくない。
 つまり最初で最後のトラック参加になった。
 この大会では、そのほか10kmクロスカントリーとハーフマラソンに参加している。
 なを陸上競技のレザルトをみると、日本人は男子では私のみ、女子では10kmクロスカントリーにエントリーがある。



●その時のグリフィス大学案内図

その後、南キャンパスができ、スミス・ストリートの上に大きな連絡歩道橋ができた。
 これまで、この橋を渡ったことがなかった。
 ならば今回はいいチャンスなのでこの橋の渡り初めをしてみたいと思ったわけである。

 南キャンパスには「International Bulilding」があって、覗いてみたら20人ほどの学生が点呼されていた。
 日本の学生で点呼はファーストネームである。
 日本なら「高橋さん」とか「鈴木さん」とかになるが、ここでは「Yoshiko」とか「Taro」とかの呼び捨てである。
 長い間住んでいるが、ファーストネームの呼び捨てはフレンドリーの表れと言うが、それは勝手な言い草で私にはまったくそのように感じたことはない。
 ここを通り過ぎるといよいよブリッジである。




 
 下はスミス・ストリートでこれはパシフィック・モータウエイに通じており、モータウエイは日本でいうなら一桁番号の国道になる。
 近くはブリスベンへ、遠くはシドニーへ行くときなどはこのスミス・ストリートから入っていく。
 
 地図でみるようにあちこちに校舎が点在しており、それを遊歩道がつないでいる。
 その遊歩道のところどころに地図が置かれている。
 もちろん、学生はキャンパスを知り尽くしているから地図など必要ない。
 外来者用に置かれていることになる。
 巻頭の地図がそれであり、下に北キャンパスの部分を載せてみる。
 地図をもってうろうろしていたら、若いおばさんに声をかけられてしまった。
「何処へいきたいのか」ということである。



昼も近かったのでまずは昼食を摂ることにする。
 地図には食事処が7カ所記されている。
 とりあえず、その1つに行って適当に注文する。


 トーストに野菜や肉をマヨネーズでまぶして挟んだものである。
 しつこい味だがまずくはない。
 ただデカイ。
 何とか頑張ったが、ついに食べきれなかった。
 学生はこの程度ならどうともないのだろうが、老人には大きすぎる。
 小さなタイプのものを注文すればよかったと思うが、後の祭りである。
 別に残してもいいわけであるから、かしこまるほどのことではない。
 ただ、残すというのはどうも「天の神様に申し訳ない」となんとなく思ってしまうのである。
 この一角ににはいろいろな食堂があって、「ASIA」風のものもある。
 覗いてみた。
 ヌードルに弁当、そして海苔巻きである。
 これらテイクアウトできるようになっているので、適当なベンチや芝生で楽しめるようになっている。

 さてキャンパスを見てまわる。
 昔の面影があるところもあるが、ほとんどは見慣れぬ景色である。
 地図の上の方に電車が通っている。
 ライトレイルである。
 数両編成の市電である。
 ここからブロードビーチのパシフィックフェアー横まで通じている。
 


 写真で上がパークランド・ドライブという道路で、地下部分がプラットフォームになっていて、ここに電車が乗り入れている。
 ここからサウスポートやサーファーズパラダイスに出られるが、残念なことに鉄道駅には通じていないので、鉄道通学する学生は最後はバスになる。
 数年前にこの市電が開通したとき、興味本位でサウスポートからブロードビーチまで往復で乗ったことがある。
 記念運転で無料だったせいか、まあ混んだ混んだ!
 現在、ここから鉄道駅であるヘレンズベイルまで路線の延長工事が行われている。
 来年4月に行われるコモンウエル・ゲームに合わせており、来年早々には開通する予定になっている。
 これが終わると、今度はブロードビーチからクーランガッタの飛行場までの路線工事が開始される。
 飛行場では現在、鉄道工事が行われているのでこれと連絡することになり、北はヘレンズベイル駅で、南はゴールドコースト空港駅で市電は鉄道とジョイントすることになる。

 ここで写真を撮っていたら「ニーハオ」と声をかけられてしまった。
 中国語を習っている女子学生のようであった。
 「ソーリー、ウイアージャパニーズ」
である。
 中国会話をしたかったようである。
 昔、図書館に来た頃、中国系の男子学生につかまり、日本語会話を求められたことが’ある。
 今は変わって中国語である。
 時代は移り変わる。
 今、日本人はこの町の片隅でひっそりと息を殺して生活している?(というのは、オーバーだが!)
 サウスポートにはチャイナタウンができることになっており、その一角が再開発に指定されている。
 開発まではまだ時間があるが、毎月第一土曜日の夜はここでチャイナ・フェステイバルが行われている。
 オーストラリア経済は中国への資源輸出で回っている。
 チャイナ様様である。
 ジャパンなど見る影もない。

 図書館はどうなったのか見にいった。
 アスレチックフィールドの前の建物がそれであった。
 前面はまるで造り替えられて面影はまるでない。
 昔は自由に図書館に入れたが、今はどうなっているか、試してみた。
 これは変わらず同じで、出入り自由である。
 図書館は自由に使えるようだ。
 あの頃は日本語図書は日本食品店の古本コーナーくらいにしかなかった。
 市の図書館にはランゲージコーナーにやっと数冊おいてあったぐらいである。
 これはクイーンズランド州政府の文部省が管理しているもので、州の図書館をグルグル回っているものであった。
 よって、まあ古い本であった。
 あるときランナウエイベイの図書館でいらなくなった本を寄付してください、ということで投入箱が設置されたことがあった。
 ガバッツと寄付した。
 200冊以上あったと思う。
 しかし、この本が図書館に出回ることはなかった。
 というのはゴールドコースト市が独自に外国本を買い入れ始めたからである。
 今では数百冊ぐらいの本が「japanese」の棚に開架されている。
 十分な量の本である。
 
 さて、図書館の前のトラックは健在であった。
 昔はトラックの手前は、小さなフィールドと駐車場があった。
 これが今ではばっさりとなくなり、公式プールに変わっていた。
 そしてなんと、バカでかいスワンやボート、滑り台といったエアー遊具が浮かべられ、学生たちが遊んでいるのである。
 日本の大学では、よほどでない限り一般学生には開放してくれない。
 まったく、ここの学生は恵まれている、と思ってしまう。

 写真と動画を撮ったのだが失敗してしまった。
 失敗の成果を載せておく。
 プールの向こうにトラックが見える。



【追補1】
 夜のテレビのニュースによればライトレール(市電)の工事が終了した一部区間での試運転が今日行われたという。
 ちなみにいうとこれを請け負ったのは日本の丸紅グループである。


【追補2】

 昨日、グリフィス大学を見学したのだが、まあいろいろな民族が留学してきている。
 日本の若者は最近、海外を嫌う傾向にあるという。
 昔の留学ブームはウソみたいである。
 時代の流れとはそういうものである。
 アジアでは中国と韓国の留学が際立っているようだ。
 日本の留学生は日本に帰ることを前提にしている。
 しかし、中国と韓国の若者はできたら海外に移住したいと考えているようである。
 中国と韓国の今の状況を見ると、将来に対する希望が持てないのはわかる気がする。
 中では独裁政権が今後とも続くとは歴史の歩みからして考え難い。
 また、韓国についてはなんといっても北朝鮮からくる不安な風に身を凍らしてしまうことは想像できることである。
 チャンスがあるのならばこの地に足を下ろしたい思うのはやむなき願望だと思う。
 しかし、移住できるのは優秀な人の一部で多くは帰国することになる。
 彼らは帰国しても「ウミガメ族」と呼ばれ、経済成長の衰退から就職先もないまま鬱憤をかかえ、「喪の文化」の担い手となっていく。
 それは現政権との間に巨大は亀裂を発生させることになってしまう。
 

9/9(土) 8:33配信 朝鮮日報日本語版
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170909-00000424-chosun-kr

(朝鮮日報日本語版) 北朝鮮危機:豪首相「在韓豪州人の退避方法を検討」

 オーストラリアのマルコム・ターンブル首相が
 「韓半島(朝鮮半島)において戦争の危険が非常に高まっている。
 有事の際、韓国国内にいる豪州市民を退避させる案を検討しているところ」
と発言した。
 豪メディア「チャンネル9」が7日(現地時間)に伝えた。
 ターンブル首相は、チャンネル9の朝の時事番組「トゥデー」のインタビューで、「戦争が起こるのか」という質問に対し
 「朝鮮戦争以来となる戦争の危険が高まっているのは事実」
という趣旨の発言を行った。

 ターンブル首相は
 「金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の脅威は日に日に深刻になっている。
 豪州政府は有事の際、韓国などに居住、もしくは旅行中の豪州国民を避難させる対策を用意しているところ」
 「現在北東アジアに滞在している豪州人が真っ先にやるべきことは、『スマートトラベラー』に登録すること。
 このサイトに登録すれば、豪州政府は国民の居場所を把握することができ、必要な場合には警報が出される」
と語った。
 スマートトラベラーとは、豪州外務省が海外に滞在する豪州人向けに情報を提供しているウェブサイト。

 またターンブル首相は、今月6日に米国のドナルド・トランプ大統領と北朝鮮の核問題に関して電話協議を行ったことについて
 「北朝鮮が影響を受けるだけの経済制裁を行い、違法かつ慎重でない挑発をさせないことが重要」
 「もし彼(金正恩委員長)が米国や同盟国を攻撃したら、トランプ大統領は圧倒的な規模の軍事行動を起こすこともあり得る。(軍事的行動は)金正恩委員長にとっては自殺行為に近いもので、深刻な災厄になるだろう」
と語った。

 これに関連して、駐韓豪州大使館は8日「韓国国内の豪州国民の退避措置を開始してはいない」と発表した。
 ジェームズ・チェ駐韓豪州大使は同日、報道資料を通して「韓国に居住したり韓国を旅行したりしている豪州人に対する旅行警報のレベルは、従来と同じ段階を維持している」とコメントした。



人民網日本語版配信日時:2017年9月11日(月) 18時20分
http://www.recordchina.co.jp/b190048-s10-c30.html

海外留学しても就職難、
初任給は6万円に満たないことも―中国

 「海外留学」は一時、中国の若者の間で、より良い仕事に就くための「ゴールド・チケット」であると見なされていた。
 だが、海外留学から帰国した学生の平均初任給が、1万元(1元は約16.7円)から6千元まで落ち込んでいるのが現状となっている。
 海外帰国組が、中国国内で教育を受けた学生より明らかな優位性を備えていた時代は、もはや過去のものとなったようだ。
 香港「サウスチャイナ・モーニング・ポスト(南華早報)」6日付報道を引用して参考消息網が伝えた。

 決して給与は高くないものの、数年前から海外留学から帰国する学生の数は増加傾向にある。 
★.2007年には帰国を選択した人はわずか4万4千人だったが、
 2016年には、その10倍近い43万2500人にまで膨れ上がった。 

 大陸部のメディアによるサンプリング調査の結果、海外帰国組の圧倒的多数は、給与や待遇に決して満足しているわけではないことが判明した。
 彼らの収入は、「6千元未満」が28%、「6千元から8千元」が40%だった。

 海外帰国組の最低初任給はわずか3500元という。
 海外留学にかかる高額の費用から考えると、この給与では全く割に合わない。
 各大学が海外留学生からより多くの超過収入を得ようとする傾向が高まってきており、留学生が負担する平均費用は30万元に達している。

 26歳の林さん(女性)は、オーストラリアに6年間留学したのち、今年帰国して就職しようと決めた。
 林さんのELTS(アイエルツ、英語検定のひとつ)の成績はそれほど高くはなかったが、オーストラリア・メルボルンのモナシュ大学から合格通知を受け取り、金融学を専攻した。
 娘の専攻が卒業後に良い仕事に就く上で有利となると判断した家族は、思い切って自宅を売却して120万元を調達し、留学費用の一部に充てた。

 林さんは、
 「帰国後、一刻も早く就職したい思いだった。
 オーストラリアで6年間も両親の仕送りで生活していたため、少しも待てなかった。
 留学前の同級生は皆、社会人になってすでに2、3年経っている」
と話した。
 だが、現実は彼女にとって極めて厳しいものだった。
 ある面接の際に、企業の人事担当者が、
 「とても現実的な質問をします。
 あなたは、希望している仕事を遂行する上で、どのような人脈的資源を実際に運用できますか?」
と彼女に尋ねた。
 この質問は、彼女の自信を粉々に打ち砕いた。
 帰国したばかりの彼女にとって、人脈的資源など皆無だったからだ。

 最終的に、林さんはある仕事を得た。
 クライアントとの交渉・仕入れ、意思疎通、営業が主な業務内容という。
 報道では、小林さんが就職する会社や初任給に関する情報については、言及されていない。

(提供/人民網日本語版・編集KM)


***  南の島の ***


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