2017年9月8日金曜日

グリフィス大学へ行く:ヘレンズベイルからの市電の試運転が行われた

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● グリフィス大学キャンパス案内図
 屋外のあちこちに置かれているが、雨に当たった様子もない。ということは日々交換しているのであろうか?

10時過ぎに車の点検でアッシュモアへ行った。
 仕上がりは3時頃だというので付近でヒマつぶしすることにした。
 近くにグリフィス大学がある。
 ここへ最後にいったのは十数年前になる。
 そのころのキャンパスはスミス・ストリートの北側にあった。
 大学のオープンデイとか日本語本を探して図書館を利用するとかでときどき出かけていた。

 ここでの大きな出来事といえば、この陸上トラック(図の左上)で5000mを走ったことであろう。
 「アジア・パシフィック・マスターズゲーム Asia Pacific Masters Game」の第一回がゴールドコーストで行われた時である 。
 1998年のことであるから19年前になる。
 このとき、このトラックを使って様々な陸上競技が行われた。
 個人的にはトラックを走ったのはこの時が初めてで、以後もまったくない。
 つまり最初で最後のトラック参加になった。
 この大会では、そのほか10kmクロスカントリーとハーフマラソンに参加している。
 なを陸上競技のレザルトをみると、日本人は男子では私のみ、女子では10kmクロスカントリーにエントリーがある。



●その時のグリフィス大学案内図

その後、南キャンパスができ、スミス・ストリートの上に大きな連絡歩道橋ができた。
 これまで、この橋を渡ったことがなかった。
 ならば今回はいいチャンスなのでこの橋の渡り初めをしてみたいと思ったわけである。

 南キャンパスには「International Bulilding」があって、覗いてみたら20人ほどの学生が点呼されていた。
 日本の学生で点呼はファーストネームである。
 日本なら「高橋さん」とか「鈴木さん」とかになるが、ここでは「Yoshiko」とか「Taro」とかの呼び捨てである。
 長い間住んでいるが、ファーストネームの呼び捨てはフレンドリーの表れと言うが、それは勝手な言い草で私にはまったくそのように感じたことはない。
 ここを通り過ぎるといよいよブリッジである。




 
 下はスミス・ストリートでこれはパシフィック・モータウエイに通じており、モータウエイは日本でいうなら一桁番号の国道になる。
 近くはブリスベンへ、遠くはシドニーへ行くときなどはこのスミス・ストリートから入っていく。
 
 地図でみるようにあちこちに校舎が点在しており、それを遊歩道がつないでいる。
 その遊歩道のところどころに地図が置かれている。
 もちろん、学生はキャンパスを知り尽くしているから地図など必要ない。
 外来者用に置かれていることになる。
 巻頭の地図がそれであり、下に北キャンパスの部分を載せてみる。
 地図をもってうろうろしていたら、若いおばさんに声をかけられてしまった。
「何処へいきたいのか」ということである。



昼も近かったのでまずは昼食を摂ることにする。
 地図には食事処が7カ所記されている。
 とりあえず、その1つに行って適当に注文する。


 トーストに野菜や肉をマヨネーズでまぶして挟んだものである。
 しつこい味だがまずくはない。
 ただデカイ。
 何とか頑張ったが、ついに食べきれなかった。
 学生はこの程度ならどうともないのだろうが、老人には大きすぎる。
 小さなタイプのものを注文すればよかったと思うが、後の祭りである。
 別に残してもいいわけであるから、かしこまるほどのことではない。
 ただ、残すというのはどうも「天の神様に申し訳ない」となんとなく思ってしまうのである。
 この一角ににはいろいろな食堂があって、「ASIA」風のものもある。
 覗いてみた。
 ヌードルに弁当、そして海苔巻きである。
 これらテイクアウトできるようになっているので、適当なベンチや芝生で楽しめるようになっている。

 さてキャンパスを見てまわる。
 昔の面影があるところもあるが、ほとんどは見慣れぬ景色である。
 地図の上の方に電車が通っている。
 ライトレイルである。
 数両編成の市電である。
 ここからブロードビーチのパシフィックフェアー横まで通じている。
 


 写真で上がパークランド・ドライブという道路で、地下部分がプラットフォームになっていて、ここに電車が乗り入れている。
 ここからサウスポートやサーファーズパラダイスに出られるが、残念なことに鉄道駅には通じていないので、鉄道通学する学生は最後はバスになる。
 数年前にこの市電が開通したとき、興味本位でサウスポートからブロードビーチまで往復で乗ったことがある。
 記念運転で無料だったせいか、まあ混んだ混んだ!
 現在、ここから鉄道駅であるヘレンズベイルまで路線の延長工事が行われている。
 来年4月に行われるコモンウエル・ゲームに合わせており、来年早々には開通する予定になっている。
 これが終わると、今度はブロードビーチからクーランガッタの飛行場までの路線工事が開始される。
 飛行場では現在、鉄道工事が行われているのでこれと連絡することになり、北はヘレンズベイル駅で、南はゴールドコースト空港駅で市電は鉄道とジョイントすることになる。

 ここで写真を撮っていたら「ニーハオ」と声をかけられてしまった。
 中国語を習っている女子学生のようであった。
 「ソーリー、ウイアージャパニーズ」
である。
 中国会話をしたかったようである。
 昔、図書館に来た頃、中国系の男子学生につかまり、日本語会話を求められたことが’ある。
 今は変わって中国語である。
 時代は移り変わる。
 今、日本人はこの町の片隅でひっそりと息を殺して生活している?(というのは、オーバーだが!)
 サウスポートにはチャイナタウンができることになっており、その一角が再開発に指定されている。
 開発まではまだ時間があるが、毎月第一土曜日の夜はここでチャイナ・フェステイバルが行われている。
 オーストラリア経済は中国への資源輸出で回っている。
 チャイナ様様である。
 ジャパンなど見る影もない。

 図書館はどうなったのか見にいった。
 アスレチックフィールドの前の建物がそれであった。
 前面はまるで造り替えられて面影はまるでない。
 昔は自由に図書館に入れたが、今はどうなっているか、試してみた。
 これは変わらず同じで、出入り自由である。
 図書館は自由に使えるようだ。
 あの頃は日本語図書は日本食品店の古本コーナーくらいにしかなかった。
 市の図書館にはランゲージコーナーにやっと数冊おいてあったぐらいである。
 これはクイーンズランド州政府の文部省が管理しているもので、州の図書館をグルグル回っているものであった。
 よって、まあ古い本であった。
 あるときランナウエイベイの図書館でいらなくなった本を寄付してください、ということで投入箱が設置されたことがあった。
 ガバッツと寄付した。
 200冊以上あったと思う。
 しかし、この本が図書館に出回ることはなかった。
 というのはゴールドコースト市が独自に外国本を買い入れ始めたからである。
 今では数百冊ぐらいの本が「japanese」の棚に開架されている。
 十分な量の本である。
 
 さて、図書館の前のトラックは健在であった。
 昔はトラックの手前は、小さなフィールドと駐車場があった。
 これが今ではばっさりとなくなり、公式プールに変わっていた。
 そしてなんと、バカでかいスワンやボート、滑り台といったエアー遊具が浮かべられ、学生たちが遊んでいるのである。
 日本の大学では、よほどでない限り一般学生には開放してくれない。
 まったく、ここの学生は恵まれている、と思ってしまう。

 写真と動画を撮ったのだが失敗してしまった。
 失敗の成果を載せておく。
 プールの向こうにトラックが見える。



【追補1】
 夜のテレビのニュースによればライトレール(市電)の工事が終了した一部区間での試運転が今日行われたという。
 ちなみにいうとこれを請け負ったのは日本の丸紅グループである。


【追補2】

 昨日、グリフィス大学を見学したのだが、まあいろいろな民族が留学してきている。
 日本の若者は最近、海外を嫌う傾向にあるという。
 昔の留学ブームはウソみたいである。
 時代の流れとはそういうものである。
 アジアでは中国と韓国の留学が際立っているようだ。
 日本の留学生は日本に帰ることを前提にしている。
 しかし、中国と韓国の若者はできたら海外に移住したいと考えているようである。
 中国と韓国の今の状況を見ると、将来に対する希望が持てないのはわかる気がする。
 中では独裁政権が今後とも続くとは歴史の歩みからして考え難い。
 また、韓国についてはなんといっても北朝鮮からくる不安な風に身を凍らしてしまうことは想像できることである。
 チャンスがあるのならばこの地に足を下ろしたい思うのはやむなき願望だと思う。
 しかし、移住できるのは優秀な人の一部で多くは帰国することになる。
 彼らは帰国しても「ウミガメ族」と呼ばれ、経済成長の衰退から就職先もないまま鬱憤をかかえ、「喪の文化」の担い手となっていく。
 それは現政権との間に巨大は亀裂を発生させることになってしまう。
 

9/9(土) 8:33配信 朝鮮日報日本語版
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170909-00000424-chosun-kr

(朝鮮日報日本語版) 北朝鮮危機:豪首相「在韓豪州人の退避方法を検討」

 オーストラリアのマルコム・ターンブル首相が
 「韓半島(朝鮮半島)において戦争の危険が非常に高まっている。
 有事の際、韓国国内にいる豪州市民を退避させる案を検討しているところ」
と発言した。
 豪メディア「チャンネル9」が7日(現地時間)に伝えた。
 ターンブル首相は、チャンネル9の朝の時事番組「トゥデー」のインタビューで、「戦争が起こるのか」という質問に対し
 「朝鮮戦争以来となる戦争の危険が高まっているのは事実」
という趣旨の発言を行った。

 ターンブル首相は
 「金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の脅威は日に日に深刻になっている。
 豪州政府は有事の際、韓国などに居住、もしくは旅行中の豪州国民を避難させる対策を用意しているところ」
 「現在北東アジアに滞在している豪州人が真っ先にやるべきことは、『スマートトラベラー』に登録すること。
 このサイトに登録すれば、豪州政府は国民の居場所を把握することができ、必要な場合には警報が出される」
と語った。
 スマートトラベラーとは、豪州外務省が海外に滞在する豪州人向けに情報を提供しているウェブサイト。

 またターンブル首相は、今月6日に米国のドナルド・トランプ大統領と北朝鮮の核問題に関して電話協議を行ったことについて
 「北朝鮮が影響を受けるだけの経済制裁を行い、違法かつ慎重でない挑発をさせないことが重要」
 「もし彼(金正恩委員長)が米国や同盟国を攻撃したら、トランプ大統領は圧倒的な規模の軍事行動を起こすこともあり得る。(軍事的行動は)金正恩委員長にとっては自殺行為に近いもので、深刻な災厄になるだろう」
と語った。

 これに関連して、駐韓豪州大使館は8日「韓国国内の豪州国民の退避措置を開始してはいない」と発表した。
 ジェームズ・チェ駐韓豪州大使は同日、報道資料を通して「韓国に居住したり韓国を旅行したりしている豪州人に対する旅行警報のレベルは、従来と同じ段階を維持している」とコメントした。



人民網日本語版配信日時:2017年9月11日(月) 18時20分
http://www.recordchina.co.jp/b190048-s10-c30.html

海外留学しても就職難、
初任給は6万円に満たないことも―中国

 「海外留学」は一時、中国の若者の間で、より良い仕事に就くための「ゴールド・チケット」であると見なされていた。
 だが、海外留学から帰国した学生の平均初任給が、1万元(1元は約16.7円)から6千元まで落ち込んでいるのが現状となっている。
 海外帰国組が、中国国内で教育を受けた学生より明らかな優位性を備えていた時代は、もはや過去のものとなったようだ。
 香港「サウスチャイナ・モーニング・ポスト(南華早報)」6日付報道を引用して参考消息網が伝えた。

 決して給与は高くないものの、数年前から海外留学から帰国する学生の数は増加傾向にある。 
★.2007年には帰国を選択した人はわずか4万4千人だったが、
 2016年には、その10倍近い43万2500人にまで膨れ上がった。 

 大陸部のメディアによるサンプリング調査の結果、海外帰国組の圧倒的多数は、給与や待遇に決して満足しているわけではないことが判明した。
 彼らの収入は、「6千元未満」が28%、「6千元から8千元」が40%だった。

 海外帰国組の最低初任給はわずか3500元という。
 海外留学にかかる高額の費用から考えると、この給与では全く割に合わない。
 各大学が海外留学生からより多くの超過収入を得ようとする傾向が高まってきており、留学生が負担する平均費用は30万元に達している。

 26歳の林さん(女性)は、オーストラリアに6年間留学したのち、今年帰国して就職しようと決めた。
 林さんのELTS(アイエルツ、英語検定のひとつ)の成績はそれほど高くはなかったが、オーストラリア・メルボルンのモナシュ大学から合格通知を受け取り、金融学を専攻した。
 娘の専攻が卒業後に良い仕事に就く上で有利となると判断した家族は、思い切って自宅を売却して120万元を調達し、留学費用の一部に充てた。

 林さんは、
 「帰国後、一刻も早く就職したい思いだった。
 オーストラリアで6年間も両親の仕送りで生活していたため、少しも待てなかった。
 留学前の同級生は皆、社会人になってすでに2、3年経っている」
と話した。
 だが、現実は彼女にとって極めて厳しいものだった。
 ある面接の際に、企業の人事担当者が、
 「とても現実的な質問をします。
 あなたは、希望している仕事を遂行する上で、どのような人脈的資源を実際に運用できますか?」
と彼女に尋ねた。
 この質問は、彼女の自信を粉々に打ち砕いた。
 帰国したばかりの彼女にとって、人脈的資源など皆無だったからだ。

 最終的に、林さんはある仕事を得た。
 クライアントとの交渉・仕入れ、意思疎通、営業が主な業務内容という。
 報道では、小林さんが就職する会社や初任給に関する情報については、言及されていない。

(提供/人民網日本語版・編集KM)


***  南の島の ***


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