● ラブラドール・サッカー場脇の遊歩道
● ラブラドール・ホッケー場脇の遊歩道
● ホッケー場からガーバメント通りに向かう
● ガーバメント通りへ(車の通っている道)
● セントラル通りへ(車の通っている道)
数日前のことである。
散歩にでかけたら、途中でサンダルが壊れてしまった。
どうするかと考えたが、どうでもいいやと思い、ハダシで歩くことにした。
ちょうど、その場所は遊歩道になっており、そのなかでももっともコンクリートの表面が平滑な区間である。
なんとかなるだろうと歩き始める。
はだしで歩くというのはここではちょくちょくある。
もっぱらビーチであるが。
波打ち際をキュッツキュッツと音をたてて歩くのは実に心地がよい。
海風も優しいし、砂の感触も穏やかである。
時々、波が足の裏をくすぐることもある。
よく芝生を歩くというが、これはとても怖くてできない。
トゲのある草も生えていて危険がいっぱいだからである。
オーストラリアには「ハダシ文化」がある。
昔、日本からのお客に「はだしの人が多いでしょう、靴も買えないほど貧しいのです」と冗談を言ったら、「アっつ、本当にいる」とまともにとられて大慌てで修正したことがある。
今は昔ほどいなくなった。
でもまれにみることはある。
ショッピングセンターなどでたまに見かけると、なんとなく和んでくる。
これから夏場にかけてはそのハダシが多くなる。
プール上がりにそのまま買い物に来ている人を見かけるからである。
さて、コンクリートの上をはだしで歩くとはどうだろうか。
もちろんわずかな距離ならどうということもないだろう。
これが1時間となると、どうなる?
まあこの時は10分少々だったので問題なかったが。
コンクリートにもいろいろあって、表面が荒れている場合はきつい。
打設のときのコンクリートの粘度のちがいだろうか。
それとも打設後、すぐに雨に降られて表面が凸凹になったということもあろう。
一番いやなのは木々の枝などが散乱している時である。
大きいのは避けて歩くが、小さいのはどうしても見過ごしてしまう。
これがグサリと足の裏にささる。
といってもトゲのようにささるわけではなく、小石のように皮膚にめり込むのである。
こういう場所にくると、注意を怠らないようにするのだが、それでも踏んでしまう。
すぐに足の裏をはらって事なきようにするのだが。
これ結構痛いのである。
ちなみに言うと、アスファルト舗装はダメである。
表面の凹凸がすこぶる大きい。
足の裏には針の山ほどではないが「イタイタの山」に感じる。
東京オリンピックだったか、アベベがアスファルト舗装のマラソンコース42kmをハダシで走ったというのは実に恐るべきと言えるだろう。
コンクリートでも小石混じりの舗装はダメである。
足の裏が耐えきれない。
この10分少々のちょっぴり危険な冒険がクセになってしまった。
ちょっとした身体と外界との痛みを挟んだ戦いでもある。
素足とコンクリートとの感触がなんともいえずに面白いのである。
痛いは痛いなりに面白さがある。
翌日30分歩いてみた。
いけるのである!
足の裏の皮が破れ血が噴き出すのではないかと思ったが、そんなことはまったくなかった。
足の裏の皮膚は意外に強い。
「ハダシ健康法」というのを耳にする。
でも私はそれには興味がない。
というのは週1回16kmを走ることで十分な健康を消化していると思っているからである。
これ以上のことは全くいらない。
なのではだしで歩くというのは、ただ単に面白いからにすぎない。
よーし、ならばというので大台に挑戦した。
「1時間=4キロ」である。
コンクリート舗装の上を1時間素足で歩くことである。
なんと、楽に歩けてしまったのである。
本当に人間の足はよくできている。
文明人になっても鍛えればハダシになって生きていかれるのかもしれない。
初めの頃に痛みを強く感じていたコンクリート表面の荒れもここまでくると半減とまではいかないがそこそこ和らいでくる。
小枝などはダメである。
さてそんな経過のあった今日であるが、いくら足底の皮膚が強いといっても、これまで軟弱に過ごしてきたのであるから、なにもなく済むわけがない。
また、薬指の先端も薄くなってきた。
歩いていて皮が切れて血が出てきたではあまりにみっともない。
そこで今日は自重して「1km=15分」でとめておいた。
このくらいなら問題ない。
左足には何のダメージも出ていないのはなぜだろう。
ランニングだと右より左に出てくることが多いが、歩きは力の入れ方がちがうのだろうか。
親指と小指の皮膚は相応に強いが、その中間の皮膚は赤くなっており、柔らかいということである。
しばらくしたら、ここの皮膚や筋肉も丈夫になり、すぐに1時間のはだし歩行が可能になるだろうと思う。
コンクリート道をはだしで歩けるのは年中ではない。
夏の日向は表面が太陽にあぶられてとても熱くて裸足というわけにはいかない。
朝夕ならできるかもしれない。
だが冬のコンクリートは冷たすぎる。
これは無理である。
ということは1年のうちの半分くらいであろうか。
余談だが「定準5km散歩」というコースがある。
日課にしているコースで、ここをブラブラ・チンタラチンタラ歩くのである。
健康ウオーキングでは速歩くらいがいいようであるが、そういう目的はまったくないのでのんびりノンビリ・テレンコテレンコと歩くのである。
だから5kmでは1時間20分ほどかかる。
この散歩の東の折り返し地点はラブラドール小学校前のノルムリックス公園のサーキット遊歩道ある。
通ってみると昨日作業していたクリスマスツリーの設営完了していた。
もうそのスシーズンがくるのである。
さて夕方、これならいけそうだと判断して30分ハダシ散歩を実行した。
問題はなかった。
歩いた後の足の裏はこんな感じである。
1時間ハダシというのはちょっとやりすぎで、30分くらいがちょうどいいのかもしれない。
1時間ほどのコースで、そのうちの半分の30分くらいを素足で、ということになる。
【翌々日】
翌日は曇天時々にわか雨であった。
散歩は日課にしているので出かけていった。
遊歩道に入ってすぐに、強雨に襲われた。
傘を持ってでたが傘では防ぎきれないほどの雨の量である。
丁度手ごろな木があったのでその下で雨宿りをする。
10分ほどで小降りになったのでまた歩き始めた。
そして、あっと言う間に晴れてきた。
とはいうもののハダシで歩くという状況ではない。
雨風で叩かれた落ち葉や小枝、木の皮、木の実などが遊歩道に散らばっている。
次の日に出かけた。
1時間コースでうち30分強がハダシである。
まだ木々の小片が散乱しているのでどうかなと心配していた。
確かに非常に歩きにくくなっている個所もある。
また逆に風雨に洗われているところもある。
いろいろのようだ。
ところで「ハダシで走る」という記事を検索して下記に載せておいたが、今日歩いていたときその実際を見かけた。
若者であった。
カカトから着地するヒップ走法ではなく、指の付け根から着地するフラット走法?であった。
いくら指の付け根で走るとはいえ、つぶつぶ状のものを踏めば痛いものは痛いであろう。
よくまあこんなコンクリートの上を走れるものだと感心するというか呆れるというか、衝撃であった。
こんなことはとても私にはできない。
考えるだけで震えがくる。
これまでこうい人は見かけたことはなかった。
日曜日なので特別なのかもしれない。
さて前置きが長くなったが、ついに皮膚が擦り切れた。
血が滲みはじめた。
足の裏ではなく、薬指である。
ということはどうも私の場合、ここに力が入るということであろう。
さて明日はどうする。
バンドエイドでも貼ってみるか、それともテーピングでもするか。
それともやめて様子をみるか。
親指下と小指下の間の状態は非常によくなってきており、もう問題ないだろうと思う。
そしてその明日がやってきた。
まずは左足薬指にバンドエイドを貼り、それをテープで二巻きにする。
つまり計三重にした。
これだけやっておけば、擦り切れても大丈夫であろうと思う。
何かあったときのためにバンドエイドの予備も持っていく。
● バンドエイドの上にテープを二重にまく。
素足でのスタート地点はオルセン・アベニューのマクミラン・ストリートのバス停である。
ここまでは歩道を歩いて1キロほどである。
● ハダシ散歩の始点となるオルセン・アベニューのマクミラン・ストリートのバス停
ここからちょっと歩くと左手に遊歩道入口がある。
この遊歩道の正式名称は「ビゲラ・クリーク緑道(BIGGERA CK GREENWAY)」である。
この緑道は3,4年ほど前に出来た。
車社会の進歩により、デブとビヤダル製造機と化した社会に危惧を抱いたシテイ・カウンシルが歩道と自転車道の整備に乗り出したことによって造られたものである。
ビゲラ・クリークに沿って、ここからゴールドコースト・ハイウエイの裏手にあるラブラドール・フットボールクラブの横まで続いている。
30分での素足区間はその中間になるセントラル・ストリートまでである。
● ビゲラクリーク緑道入口
画像のこんもり茂った木だが、それが一昨日雨宿りした木である。
この木はモミのような葉をしていて、この下にいると雨が落ちてこない。
枝葉が上に向かっており、葉の細さから茎へ、枝へと雨水が流れていってしまうようである。
広葉樹だと葉にたまった雨粒がポタポタ落ちてくるので雨宿りには少し不適であるが、この木は絶好である。
● アスファルト道路を横断するときは、痛さを我慢しないといけない
● ガーバメント・ストリートを横切ってセントラル・ストリートへ向かう
セントラルで折り返して戻ってきて、ここでオルセン・アベニューから約30分である。
● セントラル・ストリートの折り返し
● ガーバメント・ストリートへ戻って終点
細かいところをいうと、31分から32分の間くらいである。
なを、遊歩道に行くための歩道は行き帰り合わせて29分から30分くらいになる。
よって、合計では61分から62分くらいになる。
30分歩いた後はこんな感じである。
テープ1枚も擦り切れることはなかった。
夕方、バンドエイドで挑戦した。
まったく問題はなかった。
だが、今度は足の裏が擦り切れた。
ここは大丈夫だと思っていたのだが。
テーピングテープを貼ってみたが、明日はこれでまた挑戦すべきか、それとも皮膚を休ませるべきか?
このブログはなかなか終わらない。
少々、飽きてきているのであるが。
その明日である今日だがテーピングが途中で剥がれては身もふたもないと思いサンダルではなくスニーカーで行くことにする。
● バス停のベンチで素足になる。
● 歩いてみる
まったく問題なかった。
擦り切れもしなかった。
● 歩き終えたがテープに穴は開いていない
● 足を洗った後
ということはハダシが怖いとおもうような場合は、テープを指下の肉球とカカトに貼ってみるのも一つの方法でもある。
どのくらいの効果があるものであろうか?
夕方、時間を作って試してみた。
バス停でテーピングする。
ぐるりと部所を囲むように貼る。
いよいよスタートである。
歩き心地はどうか。
イヤー、すばらしい!!
コンクリートの荒れた表面などなんのそのである。
グングン歩ける。
米粒のような木の実がささっても皮膚に届く前に自然に落ちてしまう。
特にカカトで発生する痛みが格段に少なくなる。
これはいい。
素足ウオーキングにはお勧めである。
と言ってもやる人はいないであろうが。
日本ではまずそんな場所がない。
30分の予定だったが、ついつい興にのり40分以上(3キロほど)歩いてしまった。
● 歩き終わったあとのテープの状態
黒い部分は擦り切れが進行している場所である
● 「ニチバン」 battlewinテーピングテープEL50F
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